シマノ鈴鹿ロード

レース(個人種目)

《JCF公認》シマノ鈴鹿ロードレース クラシック 男子

全日本選手権出場をかけ国内トップ選手が激しくバトル

昨年JCF*公認大会となり、上位30位以内の選手には翌年の全日本選手権の申込資格が獲得できるシマノ鈴鹿ロードレース クラシック。国内のUCIコンチネンタルチームやJプロツアー・エリートツアーの強豪チームの選手らおよそ180人がエントリーしました。
スタート前には入場セレモニーが行われ、UCIコンチネンタルチームが1チームずつ紹介を受け、シケイン側からホームストレートに入場。ピットウォールの観客とハイタッチしながらスタート地点に向かいました。すべての選手がスタートラインに整列すると華やかだった会場の空気が緊張感あるものに一変。号砲とともにフルコース10周、約58kmのハイスピードバトルが幕を開けました。
今年も序盤から激しいアタック合戦が始まり、数人が跳び出すシーンはたびたび見られたものの、決定的な逃げグループができるには至りません。レースが大きく動いたのは6〜7周目にかけて、キナンサイクリングチームやマトリックスパワータグの選手を中心とした8人の逃げが決まり、一気にリードを拡大。さらにその集団に5人が合流し、13人の逃げ集団が出来上がります。逃げ集団に選手を送れなかったブリヂストンアンカーと宇都宮ブリッツェンがメイン集団を牽引し、9周目で逃げ集団を吸収したものの、そこからマトリックスパワータグのオールイス・アルベルト・アウラール、ホセ・ヴィセンテ・トリビオ、キナンサイクリングチームのトマ・ルバの3選手がカウンターアタックを仕掛け、飛び出しに成功。ファイナルラップに入っても3人は逃げ続けますが、メイン集団が猛追。ホームストレートで3人は逃げに吸収されるか微妙な距離でしたが、唯一アウラール選手は集団から逃げ切って優勝。2位にはシマノレーシングの黒枝咲哉選手、3位にはチームブリヂストンサイクリングの窪木一茂選手が入りました。
そしてUCIコンチネンタルチームを除く13名の選手が上位30位以内に入り(約43%)、全日本選手権大会の申込資格を獲得しました。

JCF*=Japan Cycling Federation/日本自転車競技連盟





《JCF公認》シマノ鈴鹿ロードレース クラシック 女子

今年初開催!全日本選手権出場をかけた女子最高峰のレース

女子最高峰のレースとして今年初めて開催されたシマノ鈴鹿ロードレース クラシック 女子。男子クラスと同様にJCF公認大会で、上位選手は翌年の全日本選手権の申込資格が獲得できます。初開催の今年はおよそ20人がエントリー。出場選手の中には、オリンピックでの出場枠獲得に必要なUCIポイントを獲得するため海外レースに参戦する女子チーム・ハイアンビション2020jp.の選手たちもいました。
レースはフルコース5周で行われ、レースは序盤からハイアンビション2020 jp. のステファニー・スベルカソー選手が中心となって展開し、3周目に入ったところで単独で飛び出します。集団はこれを容認し、最大約25秒までリードが広がります。最終周回に入って集団が吸収を試みますが、スベルカソー選手は単独での逃げ切りに成功。初代女王の座に輝きました。また、13名の選手が全日本選手権大会の申込資格を獲得いたしました。







エリート

1組は単独での大逃げで会場を盛り上げる

シマノ鈴鹿ロードレース クラシックを除いて本大会の最多7周回で争われるエリート。今年は約160人がエントリーし、2組に分かれてレースを行いました。
1組目は古閑祥三選手が2周目完了時点でメイン集団より10秒ほど先行、その差は最大で約30秒まで広がりました。2回目までのスプリント賞のポイントラインを全て先頭で通過し、同賞が確定。そのまま逃げ切り優勝かと思われましたが、最終周回までにメイン集団に吸収されました。その古閑選手の積極的な熱い走りがギャラリーを魅了しました。一方2組は、スプリント賞のポイント争いをきっかけに一時的に集団は活性化するものの、決定的な逃げとはならず。両組で全く異なる展開となりましたが、最後は両組ともゴールスプリント勝負で決着しました。







5周の部

ジュニアの選手が活躍した2日間
初川選手が2日連続優勝!土曜日はスプリント賞1位と優勝の完全優勝達成
村山選手も2日連続2位獲得!そして日曜日は3名の選手が10位以内に入賞

フルコース5周で行われ、JCF登録選手も出場可能な種目。JBCFのレースに出場するようなトップクラスのアマチュア選手もエントリーリストに名を連ねます。土曜日の朝に行われた5周の部では、およそ190人の選手が2組に分かれてレースを行いました。
このうち土曜日の2組目では17歳の初川弘浩選手が1周目から積極的に逃げを打ち、メイン集団と30秒ほどの差を保ちながら周回を重ね、着々とスプリント賞のポイントも獲得。すべてのポイントを1位通過し、スプリント賞を手中にします。初川選手はそのままリードを保ってゴール。2位に33秒差を付けて完全優勝を果たしました。初山選手は日曜日も優勝!
一方1組目はスプリント賞のポイント争い以外はまとまった集団で推移し、最後も大集団によるゴールスプリントで決着しました。ここにも16歳 村山 義宗選手が2位を獲得。日曜日も2位とあと一歩と惜しい結果でしたが、素晴らしい活躍を見せてくれました。
他にも日曜日には3名の選手が10位内に入賞するなど、ジュニア選手が大活躍する5周の部でした。







3周の部

日曜日のレースは各組大集団でのゴールスプリントで決着
土曜日 女子は14歳 平子選手が0.01秒差で優勝!

フルコース3周で行われる本種目は、女子選手のみで争われる女子クラスが設けられています。日曜日に行われた3周の部には300人以上の選手がエントリーし、3組に分かれてレースを行い、女子クラスも20人ほどが参加しました。
この日は各レースともスプリント賞のポイント争いをきっかけに集団が活性化する場面はみられたものの、基本的には大きな集団を保ったままレースが推移。最終決着も大集団でのゴールスプリントに委ねられました。とはいえ、早めに仕掛けた選手が残る組、ゴールライン直前で差しきって逆転する組など見応えのあるレースが繰り広げられました。
女子クラスの土曜日は14歳の平子 結菜選手が野上ひろみ選手を0.01秒という僅差で破り優勝!ここでも若い選手の活躍が目立ちました。
土曜日2位だった野上選手は日曜日に優勝。しっかりとリベンジを果たしていました。







2周の部

単独逃げ切り、ゴールスプリント勝負など各組で見応えのあるレースを展開

フルコース2周回で行われ、中学生を除いてはJCF未登録者のみが出場できる種目です。距離も2周と手軽に参加できることから、個人種目では1時間サイクルマラソンに次ぐ人気種目。この種目でも女子のみで争われる女子クラスが設けられています。今年は土曜日が男女合わせて700人ほどがエントリー、男子5組女子1組、日曜日は同じく500人弱がエントリーし男子4組女子1組に分かれてレースを行いました。
土曜日3組目では 古閑 祥三選手が、日曜日の1組目では吉原 健太郎選手がスプリント賞のポイントがかかった周回で単独で飛び出しフィニッシュまで逃げ切るドラマチックな展開がありました。また他に0.03秒差と写真判定になるほどの僅差で決着したスプリント勝負ありと、各組で見応えのあるレースが繰り広げられました。
一方、体験レースを卒業した選手もこのレースには多く出場しており、マイペースで完走を目指していました。







体験レース

初めてレースに参加する人のための種目

体験レースは「実際のコースを使用して、レース未経験の方に競技での走り方や集団走行を体験してもらう」ためのもの。そのため、出走前に「レース初心者講習会」を受講することが参加条件になっています。講習会で学んだサーキットで安全に集団走行する方法を実践する場でもあります。
今年は土曜日の午前と午後に2組ずつ、日曜日に2組のレースが行われました。選手の多くはビンディングシューズを使いこなし、スタートを告げる号砲とともに落ち着いてスタート。タイム計測と順位の発表は行うものの、表彰は行われないため、ゆったりとしたペースでサーキット走行をかみしめるように楽しむ選手が多く、ペースが近い選手と集団で走るなどして、さっそく講習会で得た知識を実践していました。







1時間サイクルマラソン

土曜日は0.01秒差で決着

1時間サイクルマラソンは、個人種目の中では最も多くの参加者を集める人気種目で、土日両日開催されます。今年は両日とも約600人ものサイクリストが出走しました。
土曜日のレースでは、スタートラインから第1コーナー手前付近まで多くの選手が並びました。ローリングスタート方式がとられるため、号砲とともにバイク審判員の先導で選手たちの隊列がゆっくりと動き出しました。先頭の選手が動き出してから1分近く経ってようやく最後尾の選手がスタートラインを通過するほどでした。
チーム単位で参加しレース経験のある参加者がビギナーをエスコートしながら走る場面も見られ、思い思いのペースで周回を重ねました。上位の選手はロードレースさながらの集団走行で西コースをハイスピードで周回し、ゴールを迎えるときには集団スプリントで我先にゴールを目指していました。その中で土曜日は永井 辰雄選手が0.01秒差で優勝するなど大接戦でした。

※ローリングスタート方式:走行しながらスタートする方式。シマノ鈴鹿ロードではバイク審判員がスタートラインから低速で誘導するパレード走行を行います。全ての選手がスタートラインを越えてからバイク審判員の合図で正式スタート(リアルスタート)になります。







個人タイムトライアル

同じコースを走ってタイムを競う“最速”の称号をかけたレース

出場選手が一人ずつ同じコースを走り、そのタイムで順位を決める個人タイムトライアル。他の選手を風よけに使うドラフティングは禁止されているので、いかに空気抵抗を減らせるか、いかにスピードが保てるライン取りができるか、レース中にバテないようにペースを維持しながらゴールで出し切るかというシンプルながらも奥が深い種目です。
午前中に東ショートコースでおよそ120人による予選が行われ、上位20人が1日目の最終種目としてフルコースで行われる順位決定戦に駒を進めました。
順位決定戦では予選の20位の選手から20秒間隔で一人ずつスタート。出場する選手の多くはタイムトライアルバイクにタイムトライアルヘルメットやスキンスーツで身を固めたタイムトライアル決戦仕様で挑みますが、中にはロードバイクにDHバーを付けただけの即席タイムトライアルバイクで望む選手も。
予選は3分弱のレースですが、決勝は8分弱のレース。求められる脚質が微妙に異なり、必ずしも予選上位の選手が決勝で上位に来るとは限りませんが、今年は決勝の表彰台に上ったのはほぼ予選の成績通りの順当な結果となりました。優勝した古閑祥三選手はノーマルロードバイクにDHバーとディープリムホイールを付けたバイクにスキンスーツとタイムトライアルヘルメットで挑み、7分34秒46という圧倒的な記録で2位に14秒近い差を付ける圧巻の走りを見せてくれました。







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