シマノ・バイカーズフェスティバル

レース(個人種目)

富士見キングオブマウンテン・4ステージ

小学生と中学生のクラスが新設されたMTB頂上決戦

昨年から始まったMTBによるポイント制のステージレース「富士見キングオブマウンテン・4ステージ」今年は小学校高学年、中学生カテゴリーも新設され、将来のMTB界を担うことが予想される若いライダーも参加しました。2日間でDHエンデューロ、ヒルクライム、ショートXC、2時間エンデュランス ソロと4つのレースを行い、レースごとの順位によってポイントが与えられ、合計ポイントが高い選手が総合優勝に輝くというシステムですが、使えるバイクは1台のみで、ホイールやサスペンションの交換は禁止。4レースを走り抜く体力はもちろんですが、下りのレースも上りのレースもある中でどのような機材で挑むかという戦略も重要で、まさにMTBの山の王者を決めるにふさわしい最高峰の種目です。各クラスの男女の総合優勝選手には、副賞としてチャンピオンの証となる刺繍入りの特製バックパックが贈られます。

第1ステージに出走したのはオープン20人、中学生11人、小学生15人。このうち女子はオープン1人、中学生3人、小学生4人で、それぞれ男子選手に混じって走りました。

初日が雨、2日目もコースがぬかるんで選手にとっては厳しいコンディションとなりましたが、レースは最後まで予断を許さない展開となりました。

オープンでは第1ステージで3位、残りのステージをすべて2位でゴールした楠紳一郎選手が、第2ステージから第4ステージまで3連勝した遠藤績穂選手の猛追を1ポイント差で振り切って総合優勝を果たしました。女子は松田珠弥選手が制しました。

中学生クラスでは、高橋翔選手が第1、第3、第4ステージで勝利し、第2ステージも2位に入る堅実な走りで初代中学生王者の座に輝きました。女子では中島瞳選手が圧勝。第2ステージを制し、第4ステージも2位に入るなど、男子に混じって上位に食い込む走りを見せたのが印象的でした。
小学生クラスでは、最終ステージでドラマがありました。第1、第2ステージを石川太郎選手が連勝、これらのステージで2位に付けていた中仙道侑毅選手が第3ステージを優勝しわずか5ポント差で迎えた第4ステージ。総合優勝するには1位しかない中仙道選手に対して、1つ下の順位でも総合優勝できる石川選手。この僅差の中で最終の第4ステージがスタートしました。1周目、トップで通過したのは中仙道選手。そのすぐ後ろ0.51秒差で石川選手がつけます。2周目、再びトップで通過したのは中仙道選手。ところが石川選手の自転車にトラブルが発生…45秒差の3位で通過。その後-1LAPの9位、総合2位でレースを終えました。中仙道選手は第4ステージをトップで走り切り優勝。逆転で総合優勝を獲得し初代小学生王者の座に輝きました。女子は日吉彩華選手が全ステージで女子選手トップでゴールし、小学生総合でも5位に入る走りを見せてくれました。





60分XCマラソン

バイカーズの始まりを告げるレース!

60分一人で走り続ける60分XCマラソン。例年シマノ・バイカーズフェスティバル初日のXC系最初のレースで、大会の始まりを告げる開幕レースになっています。今年はMEN-1が17人MEN-2が41人WOMENが6人出走。午前8時、富士見パノラマに響き渡るホーンの音とともにレースがスタートし、同時に2日間の大会の幕開けとなりました。

今年はコースが昨年までと異なり、ホームストレートを上りきったあとの林の中のシングルトラック区間がなくなり、全体的にスピーディなレース展開に。とはいえ、レース中は断続的に雨が降り、コースは周回を重ねるごとにぬかるみが深くなるあいにくのコンディション。上位陣はそんな状況でも力強いペダリングと巧みなバイク裁きでハイペースで周回を刻みますが、マイペースで完走を目指す選手も少なくありませんでした。






30分XCマラソン

ペアは2人同時出走。親子やカップルで参戦するチームも

2日目に行われた30分XCマラソンは、レース時間が適度に長く、林の中のシングルトラックがあるコースを走れる人気種目のひとつ。ソロとペアの2クラスがあり、少人数でほどほどに走りたい人にオススメです。特にペアのクラスは、2人同時にまとまって走るため、親子や男女のペアで参加される方も毎年いらっしゃいます。今年はソロが23人、ペアが11チーム出場しました。

前日の雨も上がり、レース時間にはコースは少しずつ乾いてきましたが、乾きかけの泥は粘度も高く、バイクのタイヤや駆動系にまとわりついて選手たちを苦しめます。しかし上位を目指す選手は巧みなライン取りで泥の影響を受けにくいラインを選んで走っていました。親子で参加するペアの選手は、先に行く子どもの後ろから親が走行ラインを指示したり、親が先に進んで走行ラインを示したりしながら周回を重ねるなど、それぞれが協力してゴールを目指しました。30分経過後、続々と選手がゴールし、ペアの選手は親子・男女が横並びになってゴールゲートをくぐる感動的な場面も見られました。






ファットバイク60分XC

MTBの中でも特に太いファットタイヤはぬかるみも苦にしない!?

MTBの特徴のひとつといえば、スポーツバイクの中でも太いタイヤを履いていることですが、その中でも特に太いタイヤを履いているのがファットバイク。元々は雪や砂などの上を走ることを想定して開発されたバイクだけに、高い走破性を誇るのが特徴です。そんなファットバイクだけで争われるのがファットバイク60分XCです。

レースは8人が出走。60分XCマラソンと同時スタート。コースは断続的に降る雨でぬかるみ、周回を重ねるごとにその度合いも増していきましたが、走破性の高いファットバイクはそんなバッドコンディションも何のその。タイヤの重量があるため上りでは不利なはずのファットバイクは、下りやひどくぬかるんだ場所でも安定した走りを見せ、上位2人は19周完了とXCバイクと比べても遜色のない好記録を収めました。






シングルスピード60分XC

変速機なしのシングルスピード。サンタの仮装で参戦する選手も!

スポーツバイクには変速機がつきものですが、変速機なしのシングルスピードというバイクも1ジャンルとして定着しています。「変速機がない分、バイクがシンプルになるのが魅力。変速できないのでギヤの選択を間違うとつらいですけど……」と参加者の一人が話すように、シンプルながらも奥が深いのが魅力です。

レースは15人が出走し、60分XCマラソンやファットバイク60分XCと同時スタート。変速機がないため、選手たちはクランクの回転数やトルクのかけ方で勾配の変化や路面の変化に対応し、巧みにバイクを操りながら周回を重ねていくのが印象的でした。中にはサンタクロースの仮装で参加する選手もいて、MCに「ドロドロになって重そうだけど頑張って!」と声援を送られる場面もありました。






XCエリミネーター

下り基調のコースで行う勝ち抜きバトル!

昨年新種目として登場したXCエリミネーターは、下り基調のコースを数人が同時にスタートし、上位2名が次のラウンドに進み、決勝戦での勝者が優勝という実にシンプルなレース。今年は19人がエントリーし、予選と敗者復活戦を勝ち抜いた6人による決勝戦が行われました。レースはスタートから飛び出した和田良平選手がリードを保ちますが、昨年優勝の大石善功選手も食らいつき、勝負はホームストレートに持ち越されました。ゴールラインには2人がほぼ同時に入りましたが、わずか0.03秒差で大石選手が逆転優勝を果たし、この種目の2連覇を達成しました。






キッズXC

小学生ライダーたちが真剣勝負

小学生ライダーたちの晴れ舞台・キッズXC。小学校低学年、小学校高学年がそれぞれ男女別クラスでレースを繰り広げます。現在プロとして活躍する選手の中にも、このレースを走ったことがある選手もいて、今回出場した選手の中から将来のMTB界を背負って立つ選手が現れるかもしれません。

レースは全クラス土曜と日曜の両日行われ、高学年クラスでは、60分XCマラソンと同じコースを10分間で何周できるかで争われました。土曜日の男子によるBOYS-2クラスは、中尾涼介選手がスタートから飛び出し、1周目完了時のラップタイムが3分を切るハイペースで走行。そのままペースを落とすことなく、このクラスでただ一人4周走りきって圧勝しました。一方土曜日の女子によるGIRLS-2クラスでは、日吉彩華選手が唯一4周走りきって優勝しました。






ビギナーXC

2日目最初のレースは朝イチからエンジン全開!

2日目最初のレースはビギナーXC。60分XCマラソンと同じコースを10分で何周できるかを競う短時間のレースです。時間が短い分、レースもハイペースになる傾向があり、朝一番のレースでありながら毎年激しいレースになります。今年は6人が出走しました。

ホーンの音とともに選手たちは一斉にスタート。先頭の山田愛太選手は同時スタートした富士見キングオブマウンテン・4ステージの選手たちに食らいつき、2分台のラップで1周目を終える力走を見せました。山田選手はただ一人4周目に入り、2位以下に1周差を付けて完勝しました。






DHエンデューロ

下り基調のコースにある短い上りの攻略がカギ

1日目に行われたDH系種目のひとつ、DHエンデューロ。コース距離がDHの1.5倍以上長く、短いながらも急な上りが2箇所あるコースを走るため、下りを速く下るテクニックに加え、この2箇所の上りをいかに速くクリアできるかという点もポイントになります。さらにこの日は雨でコースがぬかるみ、滑りやすくなっていて難易度もアップ。そんなコンディションの中、およそ50人が出走しました。

優勝争いは7分台前半のハイレベルな争いになりましたが、優勝したのは7分03秒29を記録したギルズナン・ポール選手でした。この日の一番時計はオープン参加の斎藤朋寛選手で6分59秒50と唯一の6分台を記録しました。






DH

MEN-2は次々にホットシートが入れ替わる見応えたっぷりの勝負に

全長1.5km、高低差207mのDHコースでタイムを争うダウンヒル。男性の年齢別クラスMEN-1/MEN-2、リアサスのないバイクのみで争うリジッドクラス、WOMENの4クラスに分かれて競技が行われました。

レースが行われた大会2日目は、前日までの雨は止みましたが、朝の時点ではコースはぬかるんでいる状態。第1ヒートは泥も柔らかく、第2ヒート以降次第にコースも乾いていったため、第2ヒートに好タイムが続出しました。

40歳以上の男性によるMEN-2では、第1ヒートで好タイムをたたき出した上位選手が第2ヒートで次々とタイムを更新。一人ゴールするたびにトップタイムが次々と更新され、ホットシートが入れ替わる見応えのあるレースとなりました。このクラスを制したのは、前日のDHエンデューロでもオープン参加を除くトップタイムをたたき出したギルズナン・ポール選手。2分45秒46とこのクラスで唯一2分40秒台に乗せました。






MTBヒルクライム

ダウンヒルコースを特別に逆走で上るクライマーの晴れ舞台

富士見パノラマリゾートのダウンヒルコースの一部を使い、全長4.3km、標高差480mの特設コースでヒルクライムレースを行おうというMTBヒルクライム。13人のクライマーが平均勾配はおよそ11%というかなり過酷なコースに挑みました。

今年は雨が断続的に降った影響でコースがぬかるみ、ただでさえ厳しいコースに過酷な条件も重なってライダーたちを苦しめました。そんな中でも佐藤あきら選手が唯一30分の壁を破る29分台でゴール。2位に3分以上の差を付ける圧勝でした。






E-MTBヒルクライム

E-MTBのための新種目。69歳のライダーも参戦!

今年の新種目のひとつE-MTBヒルクライム。コースはMTBヒルクライムと同じですが、E-MTBだけが参加できるのが特徴です。参加者は20代前半からシニアまで幅広く、最高齢の選手は69歳とE-スポーツバイクが生涯スポーツのツールとしてふさわしいことを物語っていました。

レースはMTBヒルクライムの15分後にスタート。アシストのおかげでぬかるんだ上りもパワフルにクリアし、優勝タイムは18分12秒とMTBヒルクライムの優勝者より約12分も速い好タイムを記録しました。E-MTBヒルクライムの2~4位までの選手はMTBヒルクライムの優勝タイムよりも上位のタイムで、さらに5着となった69歳のライダーもMTBヒルクライムでは2位のタイムに相当する31分台でゴール!E-MTBはアシストにより年齢と関係なく「MTBで走る楽しさ」を最大限に引き出してくれるアイテムと言えるでしょう。






激坂ゲレンデヒルクライム

ゲレンデの激坂はまっすぐ上るだけでも大変!

スキーでは滑降するだけのゲレンデを自転車でただまっすぐ上り、速く上った人が勝ち——というシンプルなルールの激坂ゲレンデヒルクライム。毎年じわじわと人気が高まっていて、今年は満員御礼で当日受付を途中で打ち切ったほど。今年は小学生から大人まで約50人が激坂に挑みました。バイクは上りで有利な軽量なXC系バイクが中心ですが、今年は小径車で挑んだツワモノも。「この種目は目立ってナンボだと思ったので、事前にスタッフにバイクを確認してもらい、OKをもらった上で出ています」とのことです。

レースは小学校低学年、小学校高学年、中学生以上の3クラスに分かれて行われました。コースの距離は200mで標高差は30m、スタートから全力で飛ばしても持ちそうですが、ゴールに近づくにつれて勾配がきつくなり、路面も意外に荒れているので、一筋縄ではいきません。蛇行してでも最後まで足を着かずに上りきろうとする選手、早々にバイクから降りて押してゴールを目指す選手と、コースの攻め方にも選手の個性が見られました。各クラスの上位6人には高原野菜の詰め合わせが贈られました。






ミルキー

今年の最年少は生後1カ月!小学校入学前のキッズの晴れ舞台

大会のレース系種目のフィナーレを飾る当日エントリー種目・ミルキーは、小学校入学前の子どもたちによるエキシビション。出展社近くのウェルカムパーティー広場に特別に設置された全長50mほどのコースで、年齢別に走ります。

今年の参加者は、最年少がなんと6月に生まれたばかりという生後1カ月の男の子! 名前の書かれたゼッケンを付けたベビーカーですやすやと眠ったままスタートの時を迎え、お母さんに押してもらって眠ったままゴールしました。

その後も1歳、2歳、3歳と1歳刻みで3人ずつスタート。各組にシマノサポートライダーが伴走者としてつく贅沢なレースとなりました。年齢が上がるにつれて三輪車からキックバイク、補助輪なしの自転車とだんだん本格的なマシーンになっていき、それに伴ってレースのスピードもアップ。ここから将来の日本の自転車界を背負って立つライダーが現れるかも?






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