ご出場の方へ


参加者の皆様へ

サイクリストのための「知っておきたいレースの基本」

レース本番に不安はつきもの。まずは装備品をチェックしましょう。

ヘルメット

(財)日本自転車競技連盟公認ヘルメットを必ず着用してください。

自転車用ヘルメットは強度、バランスに優れている上、汗を発散させやすいように設計されています。 頭部の保護と安全のために、必ず(財)日本自転車競技連盟公認ヘルメットを着用してください。《日本自転車競技連盟公認ヘルメットについて》
※JCF公認以外に、EN規格、CPSC規格、ANSI規格、Snell規格も認めます。

※小学生以下に限り保護者の責任においてSG規格のヘルメットの着用を認めます。
※上記条件以外のヘルメットは使用出来ません。

※ご注意
一度強い衝撃を受けたヘルメットは、外観上形状などに変化がなくても新しいものに交換することをお勧めします。また、経年変化により劣化し初期の性能を維持できないこともありますので、定期的に交換してください※。
毎年、ヘルメットをきっちりと装着しない方が多く見受けられます。メーカーの取り扱い説明書を参照し、規定通り着用してください。また、「正しいフィッティング方法」も合わせてご参照ください。

※ヘルメットは経年劣化します。耐用年数にご注意ください。

■ヘルメットの正しいフィッティング方法はこちらをご覧ください。

グローブ

グリップ力を高めてくれるグローブはレースの必需品。

グローブはグリップ力を高めてくれると同時に、汗を素早く吸収したり、手のひらにかかる圧力を軽減するなど、様々な機能があります。また、万一の落車の場合に手のひらの怪我を軽減します。

サングラス

コースの照り返しや日差し、風、ほこりから目を守って安全走行。

強い日射し、路面の照り返し、風、ゴミ、ホコリから目を守るためには着用した方が良いでしょう。コンタクトレンズをされている方には特におすすめします。
木陰や悪天候に備えてイエローかクリアー(透明)をおすすめします。

シューズ

距離を走るにはソールの硬いサイクルシューズがベスト。

ソールの硬いサイクルシューズはペダルを漕ぐ力がダイレクトに伝わり、長距離を走る際にも疲れません。 また足とペダルを固定するビンディングペダルとシューズの組合せは、引き足が使えてペダリングの効率が上がったり、ペダルから足がずれないなどで、ペダリングが非常に楽になるという利点があります。

サイクルジャージ・サイクルパンツ

速乾性に優れたサイクルウエアは汗対策に効果的。

ウエアは動きやすい服装であれば何でもOKですが、レース中は大量の汗をかくので、速乾性のあるサイクルジャージが適しています。 身体にフィットして風の抵抗も受けにくくなります。パッド入りのサイクルパンツはサドルのあたりを軽減してくれます。 また、落車は肩から落ちることが多いので安全のため袖付きジャージの着用を強く推奨します。

プロテクター

思わぬ転倒でケガをしないよう、着用がおすすめ。

レースでは思わぬことで転倒することがあります。ひじやひざを守るプロテクターの着用を強くおすすめします。

■走行中の禁止事項
レース・試走にかかわらず走行中の写真撮影や携帯電話の使用、携帯プレーヤー等で音楽を聴きながらの走行は禁止です。

■走行中の撮影について
レース・試走にかかわらず、限定された種目においてのみ、スポーツカメラ(いわゆるアクションカメラ)を所定の位置に所定の方法で取り付けて撮影することを許可しますが、スマートフォンやデジカメといった機材での撮影は禁止します。

車両の点検・整備について

大会には車両規定に適合した自転車のみが出場可能です。

ケガなく安全に走行するためには、定期的な自転車の点検・整備が必要不可欠です。

以下のセルフチェックを普段から行うことで、いち早く異常を検知できることがありますが、基本的には点検・整備は自転車安全整備士、自転車技士、SBAA PLUSマーク認定者など専門知識を有する方々に行ってもらってください。

専門知識のないユーザーは、無理な点検・整備をしないでください。ボルトやナットなどが緩んだり破損しますと、突然に転倒して怪我を負う場合があります。また、調整が正しくない場合には不具合が発生し、突然に転倒して怪我を負う場合があります。

以下で紹介する点検方法はあくまでも初歩的な方法です。 自転車のモデル・タイプによっては機構や構造が異なり、点検・整備方法が異なる場合がありますので、詳しくは自転車に添付の取扱説明書に従ってください。

自転車に添付されている取扱説明書に記載されている内容に不明な点がある場合は、絶対にご自身で作業しないでください。購入された販売店、または代理店へご相談ください。

会場での点検・整備は行いませんので、必ず参加者の責任で事前に済ませてきてください。

シマノサイクルスポーツイベント協力店はこちら


ヘルメットの正しいフィッティング方法

ダイヤルを全開にする

後頭部にある調整用のアジャストダイヤルを回して、まずは締め付け部分を最も開いた状態にする。その状態でヘルメットをかぶる。

前頭部を押さえながらダイヤル調整

ヘルメットの前側を押さえて額がしっかりと接する状態を維持しながら、アジャストボルトを締め込んでいきフィットさせる。

マユから指1本分

ヘルメットをかぶる深さをチェックしよう。額が露出しすぎないように目深にかぶる。マユとヘルメット端が指1本空く程度に。

ぐらつかないか確認する

ストラップを締める前にぐらつきがないかをチェックする。両手を離して頭を軽く振ってみてヘルメットが動かなければOK。

ストラップは指2本分のスペース

首のストラップの長さを調整。直立した状態で指2本が入る余裕があれば、前傾したときに苦しくならないのでちょうどいい。


©サイクルスポーツ
2016年6月号 特別付録 〈2016春夏サイクルウエア&ギアカタログ〉



ハンドルがグラグラしませんか?

ハンドルが動かないか確認。

前後ブレーキをかけつつ前輪を両足ではさんでハンドルを両手で持ち、左手を前に押し、右手を手前に引きます。逆も繰り返します。(左図)


左右に揺さぶってみます。 タイヤとハンドルが直角になっているか確認します。(右図)

サドルは固定されていますか?

サドルが動かないか確認。

サドルの前後を両手でしっかり持ち、上下左右に振って、また捻って動かないことを確認してください。


真上から見てフレームの中心線に対して平行になっているかを確認します。(右図)

空気圧、タイヤのキズは大丈夫?


親指で強く押して十分に空気が入っているか確認します。〈ポンプゲージ付空気入れを使用し適切な空気圧(タイヤサイドに表記あり)であることを確認してください〉


タイヤのキズを調べます。
※ロード用タイヤは小さなキズでもパンクすることがありますので早めの交換を強くお勧めします。チューブラータイヤはリムにしっかり接着して固定されているか確認します。

ホイールに歪みやフレはない?


前輪を浮かせて回転させ、直角の位置から回転する様子を観察し、横方向/縦方向に振れていないかを確認してください。


後輪も同様に確認します。
※ホイールは歪みやフレがあると大変危険です。左右にフレたり変則的な回転をしていたら要注意です。

クランクやペダルのガタツキは?


前もしくは後ろのブレーキをかけた状態で、クランクのペダルに近いところを持って前後に押したり引いたりしてみます。


同様にペダルの緩みも確認します。

変速機は正常に動いている?


後輪を浮かしてペダルを回転させながらギアチェンジを試します。


フロント・リアともに異常音がしていないか確認します。


変速ワイヤーが緩んだり折れ曲がったりしていないか、あるいは張りすぎていないか、ほつれていないかなどを確認してください。

ブレーキレバーの引きしろは?


ブレーキレバーを強く引き、レバーとハンドルの間に十分な間隔があるか確認してください。またブレーキワイヤーが緩んだり折れ曲がったりしていないか、あるいはほつれていないかなどを確認してください。


ブレーキシュー(ブレーキのゴム)が擦り減っていないか、ブレーキを離した時にブレーキシューがリムに接触していないかを確認してください。

ネジなどの緩みはないか?


サドルとハンドルを持って自転車を10~15cmほど持ち上げ、何度か地面に落下させます。


ガタツキや異常な音がしたら、ネジが緩んでいる箇所を確認してください。

サスペンションの硬さは?


フロントブレーキを握り、体重を載せてサスペンションをストロークさせます。


サスペンションが正常に移動しているか、またオイルなどが漏れていないかの確認してください。

ホイールはきちんと固定されていますか?


車体を少し持ち上げてこぶしで上からたたき、ホイールが固定されているか確認します。

ロードレース入門

安全に気持ちよく走れてこそ最高のレース。必ずルールとマナーを守りましょう

ロードレースの一番の特徴は集団走行。無理な割り込みや走行妨害はレースの進行を妨げるばかりでなく、大きな事故につながりかねません。

●前方の選手を追い越す時は、必ず声をかけて「右」に行くか「左」に行くか意思表示をしましょう。

●走行中は常に集団の動きに注意して走行ラインを保ちましょう。追い越しの声をかけられた場合も、進路妨害にならないように走行ラインを保ったまま走ります。

●左右の選手と接触した場合に、慌ててブレーキをかけたり急な進路変更をすると、さらに他の選手を巻き込み危険が増す場合があります。落ち着いて状況を判断し、できる限り走行ラインを保ちましょう。

コース上にボトル等を投げ捨てない

競技中、選手はコース上に飲料や補給食のカラ容器など、いかなるものも投棄することを禁じます。

スタート前の準備

レース前の試走でコースを十分に把握しておきましょう。

●ビンディングペダルの着脱を練習
自転車にまたがってまっすぐに前を向いてステップイン・アウトできるように練習します。 スタート前にペダルに片足をセットしておくのを忘れずに。


スタートしやすいように適切なギアを選択しましょう。軽すぎても重すぎてもバランスは取りにくいです。


どうしよう!ステップインがうまくいかない

焦らなくても大丈夫!集団走行は人数が多いのでスタートが多少出遅れても全く心配ありません。 落ち着いて確実にセットしてスタートしてください。

安全な走行編

コースの変化や風の動きによって変わる「集団の動き」に注意。常に「集団の流れ」に沿って、無理をせず安全に走りましょう。

●常に集団の先頭付近を見よう。
集団走行の場合、走行ラインを守ることが最も重要になります。目線はいつも前方へ。(直前の選手ばかり見ないこと。目線は遠く)直前の動きがわかれば集団の流れに沿って走ることができます。

走行ラインはコースの変化や風向きによって変わることに留意しましょう。


集団の流れに逆らわないことが大切です。


急な進路変更や割り込みは事故のもと。絶対にやめましょう。

●落車に気をとられずに走ろう。
落車に気をとられて振り向いたり、よそ見をすると、集団の流れを乱すのでやめましょう。 また、バランスを崩して接触や落車につながることになります。

どうしよう!自転車がおかしい

変速音がおかしい、ブレーキが効きにくいなど、自転車に異変を感じたら、手を挙げて周囲にトラブルが発生したことを知らせてください。停車した場合は安全を確認してから一度コースアウトしましょう。再走する時は安全を確認してからコースインしてください。

どうしよう!落車してしまった

落車した時、まずは焦らずに集団が通り過ぎるのを待ちましょう。ご自身、自転車に問題なく再走されるなら安全を確認してから走り出してください。リタイアする場合は安全を確認してからコースアウトし近くのコースマーシャルに収容車を要請してください。

●集団でゴールする時は、両手を離さない。
ゴール直前はかなりのスピードが出ています。両手を離すと接触したり後続の選手の妨害になることがありますので、充分に注意してください。


鈴鹿サーキットコースの走り方

走行レーンをイメージして走行してください

本大会は鈴鹿サーキットコースを通常のモータースポーツとは逆回りで競技を行います。走行はコース左側のレーンを、前走者を追い越す場合は右側のレーンから追い越します。追い越した後は、しばらく右側のレーン走行を維持し、その後安全を確認して走行レーンに戻ってください。サーキットには一般の道路のように車線を区切るラインはありませんが、ラインで仕切られた走行レーンを走るイメージで走ってください。