参加者の声〈ヒーローインタビュー〉


サーキットコースを駆け巡り、優勝に輝いたヒーローたち!

全長約5.8kmという国際レーシングコースの三重県鈴鹿市「鈴鹿サーキット」を舞台に暑いレースが繰り広げられた「シマノ鈴鹿ロード」。表彰台のトップを目指して練習を積み重ねてきた選手、レースデビューを飾ったビギナー、信頼する仲間たちとともに挑んだチーム戦。参加者の数だけドラマが生まれ、幾つもの感動の物語が紡がれたのではないでしょうか。
サーキットコースを懸命に駆け巡り栄光を手にした方々の中から5組の優勝者に、その喜びをお伺いしました。

ディスクブレーキロードの部 A 優勝

昨年のリベンジを果たすため練習を積み重ね、見事初優勝!

金井 良樹選手(所属チーム:JKCC)

昨年に引き続き今大会でも行われた種目「ディスクブレーキロードの部」、今年は土・日の両日開催となりました。参加可能な車両はディスクブレーキロードのみで、フルコース1周(約5.8km)のタイムを競うこの種目、大会初日に行われたレースで王座を勝ち取ったのは金井良樹選手でした。
レースではスプリントが得意だそうで、ゴール間際の直線コースまでうまく体力を温存し見事トップでフィニッシュラインを駆け抜けました。金井選手は昨年の大会でも「ディスクブレーキロードの部」に参加し2位という好成績でしたがご本人は納得いかず、今大会ではリベンジをかけて挑んだとのこと。「自信はなかったのですが、自分で決めた練習をしっかりと積み重ねて来たという自負はありました。初めて優勝することができましたが、表彰台のトップからの眺めは最高でした!応援してくれたチームメイトや家族にも恩返しができました」と熱く語ってくれました。

チームタイムトライアル レディース A 優勝

仲間とともに協力して二連覇達成!

team SP(木村 五月選手/中谷 弥生選手/名越 ゆかり選手/伊藤 小紅選手)

フルコース2周(総距離約11.6km)を先頭交代しながら3〜4人のチームでまとまって走り、ゴールタイムを競う「チームタイムトライアル」の女性限定クラスで優勝を果たしたのは、team SPの木村五月選手、中谷弥生選手、名越ゆかり選手、伊藤小紅選手の4名でした。実はこのチーム、昨年の同種目でも優勝を飾ったという実力者ぞろい。「メンバーはレース大会を通して知り合いました。3年くらい前に“一緒にレースに出られたらいいね!”と名越さんと木村さんが意気投合して仲間を募って昨年初参加、初優勝したんです。二年連続で優勝できて嬉しいです!」と名越選手、満面の笑みでインタビューに答えてくれました。
レース前半は脚を貯めてラストの直線で勝負をかけたというこのチーム、ゴール直後は2位のチームに負けたかもと思っていたそうです。それもそのはず、2位となんと0.25秒という僅差。最後の直線でリーダーの名越さんが「踏め踏めー!」という掛け声が優勝に結びついたとメンバーの皆さんが熱く語ってくれました。

2時間エンデュランス 4人チーム 優勝

チームで相談しながら作戦を立て念願の初優勝!

大垣ピストンズ 頂(吉田 健一選手/佐竹 勝弘選手/清水 勝也選手/土屋 智明選手)

2時間にわたりチームで走者を交代しながら走り抜き周回数を競う「2時間エンデュランス」の4人クラスで見事初優勝に輝いたのは「大垣ピストンズ 頂」の吉田健一選手、佐竹勝弘選手、清水勝也選手、土屋智明選手でした。最後のゴール直前で2位のチームから予想外のロングスプリントで追い上げられ、その差はなんと0.03秒という接戦となりました。「直前までかなりの差をつけていたので油断していました」とリーダーの清水選手。
実は同チーム、昨年とは選手2名を入れ替えて優勝を目指して挑んだとのこと。リーダーの清水選手は「昨年まではノープランで挑んでいたのですが、今年はちゃんと作戦を練って上手くいきました!」とインタビューに答えてくれました。「今まで5〜6回くらいこの種目に挑戦してきましたが結果は2位どまり。今年はライバルチームの動きを細かくチェックして、チームメイトと作戦を相談しながら挑みました。新しいデザインのチャンピオンジャージが欲しかったので、優勝できて良かったです!」と嬉しそうに語ってくれました。

マスターズ60+ B 優勝

初優勝に輝いたベテランレーサー!初の鈴鹿サーキットコースを堪能

松本 謙選手(所属チーム:レザン山梨サイクリングクラブ)

フルコース2周(約11.7km)のタイムを競う60歳以上限定の「マスターズ60+」を征したのは、60歳の松本謙選手。初のシマノ鈴鹿ロード参戦、そして鈴鹿サーキットコースを走るのも初めてだったそうですが、ロードバイク歴は30年以上という山梨県在住の大ベテランレーサーです。「これまでは東日本の大会に出ていましたが、東で1位を取れたので西でも優勝して東西制覇したいと思ってチャレンジしました」と松本選手。初の鈴鹿サーキットコースを走り終えた感想を伺うと「走り応えのある本当に良いコースですね。予想以上のアップダウンやテクニカルなコーナー構成も走っていて存分に楽しめました。こういうコースは大好きです!」と満足そうに話してくれました。
来年も参加して連覇を狙いたいという松本選手。インタビューの最後には「私よりも先輩の方がたくさんおられるので、その後を追い掛けて今後も頑張りたいと思います!」と年齢を感じさせないエネルギッシュなコメントを残してくれました。来年も是非お待ちしております!

5ステージ・スズカ 団体総合時間賞

第3ステージを狙う作戦で栄光に輝いた、静岡県の実業団チーム

SPADE・ACE(鈴木 亮選手/中川 直樹選手/榊原 俊介選手/塩澤 魁選手/岡 理裕選手/越坂 育英選手)

2日間にわたり5つの熱いステージレースをチーム一丸となって駆け抜け、「5ステージ・スズカ」の団体総合時間賞に輝いたのはSPADE・ACEの鈴木亮選手、中川直樹選手、榊原俊介選手、塩澤魁選手、岡理裕選手、越坂育英選手の6名。静岡県浜松市の実業団チームで、昨年の成績は6位だったそうです。リーダーの中川選手に勝因を伺ってみると「昨年は第3ステージのチームTTで失敗してしまい、順位を落としたんです。その時に第3ステージが重要だとわかったので、チームで団結して今年はここを取りに行こう!と作戦を立てました。このポイントさえ獲得できれば、後は守るだけなので頑張りました。団体総合時間賞が取れたのは、みんなのチームワークのおかげです」
普段は週に1回トレーニングしているのですが、今年はあまりチーム揃って練習できなかったと中川選手。「メンバーそれぞれ住んでいる地域がバラバラなので、なかなかみんなで集まれなかったですね。それでもここまで勝ち進められたのは、上りに強いメンバーが多かったというのもあると思います」
来年も連覇を狙いたいというSPADE・ACEの皆さん、来年もご活躍を期待しています!