2時間エンデューロ

酷暑の中、長丁場のレース。暑さ対策も楽しく走るカギ


シマノ鈴鹿ロードで一番の人気種目と言えば、2時間エンデューロ。今年はソロとチームを含めておよそ2700人が出場しました。スタート地点に並ぶ第1走者だけでも1400人弱おり、選手がスタート地点に並ぶと最後尾は第1コーナー近くになり、数百メートル選手の列が続きました。号砲の合図とともに先頭が動き始めてから、最後尾の選手が通過するまで数分かかるほどでした。
ピットでは、出番を終えて帰ってきた選手がチームメイトの場所を見失わないように、オリジナルの旗や幟、段ボールなどで手作りしたピットサインを掲げ、仲間に居場所を伝えるチームも見られました。
レースは暑さがいくらか和らいだ夕方に行われますが、それでもコースを走ってきた選手たちは大量に汗をかき、ピットに戻ってくるやいなや冷たいドリンクをおいしそうに飲む姿が見られました。このほか、暑さ対策には各チーム工夫を重ね、クーラーボックスに大量の氷やドリンクを仕込むチームもありました。
2時間経過の5分前にピットが閉鎖されると、ピットウォール沿いに出番を終えた選手や仲間が詰めかけ、各チームの最終走者のフィニッシュを待ちます。残り10秒からはMCの呼びかけでギャラリーも一体となってカウントダウンを行い、2時間経過時には大きな歓声が上がりました。その後、続々とフィニッシュしてくる選手たちをチームの垣根を越えて温かく迎え、鈴鹿サーキットは温かい雰囲気に包まれました。

●各組の優勝
ソロ 優勝:大永剛志選手
2人チーム 優勝:まるいち 黒ヘル族
3人チーム 優勝:神交アスリートクラブ
4人チーム 優勝:チームカミハギごっちゃんです
レディース 優勝:ZIPPYOG
JCF登録 優勝:ネクストリーム・うどん虹や



チームタイムトライアル

JCF登録クラスは招待選手が次元の違う走りを披露


1チーム3〜4人で一斉にスタートし、先頭交代しながら走るチームTT。気心の知れた仲間と一緒にゴールを目指して走れるため、エンデューロとは違う魅力があり、このところ人気が高まっています。数年前から人気の高まりを受けて土日両日開催となったほどで、女性の参加者も増えています。
女性のみのチームが参加できるレディースクラス、JCF未登録者のみが参加できる未登録クラスを土日両日開催し、土曜日のみ国内招待選手も出場するJCF登録クラスを開催しました。
このうち、JCF登録クラスには、ホストチームのシマノレーシングや今年の全日本選手権TTチャンピオンの西薗良太選手を擁するブリヂストンアンカー、全日本選手権ロードを制した畑中勇介選手を擁するチームUKYOなど国内トップチームも参戦。これにハイアマチュアの選手たちが挑みました。このクラスではディスクホイール付きのTTバイクにやエアロヘルメット、ワンピースと本格的な機材を投入するチームも多く見られました。出場チーム中、最速タイムを記録したのはマトリックス・パワータグで、フルコース4周を28分30秒53で駆け抜け、2連覇を達成しました。これに続いたのが宇都宮ブリッツェンでわずか0.62秒という僅差でした。
一方、フルコース2周で行われたレディースクラスや未登録クラスは、普通のロードバイクで出場し、どちらかというとタイムにこだわると言うよりマイペースで仲間と一緒に走ること自体を楽しんでいるチームも多く見受けられました。

●各組の優勝
未登録A 優勝:TEAM光
未登録B 優勝:TEAM光
レディースA 優勝:レッドオルカ・クオド
レディースB 優勝:team SP
JCF登録 優勝:マトリックス・パワータグ


5ステージ・スズカ

MKWが個人総合・チーム総合ともに連覇も最終ステージにドラマあり


2日間で5つのステージをこなすホビーレースでは珍しいステージレース、5ステージ・スズカ。全5ステージの走行距離は計106.6kmに及び、脚に自信のあるトップレベルのアマチュア選手がチームを組んで出場します。今年も昨年のこのレースで上位に入ったシードチームと、抽選を勝ち抜いて出場権を獲得した計33チーム、約200人の精鋭が第1ステージのスタートラインに立ちました。
今年のシマノ鈴鹿ロードの始まりを告げる種目となった第1ステージは、各チームがライバルの調子をうかがいながらレースの主導権を握ろうと白熱した展開に。このステージではバルバクラブの寺崎武郎選手が1位でフィニッシュし、合計13秒のボーナスタイムを獲得して個人総合のリーダーに立ちました。
続く第2ステージは東ショートコース1周の個人TT。このステージではElite Test Teamの設楽彗斗選手が昨年に続いて2年連続で一番時計を記録。個人総合時間賞のトップに立ちました。
第3ステージのチームTTは、チーム総合・個人総合の行方を大きく左右する重要なステージ。このステージでのタイム差が個人総合にも大きな影響を与えるため、第2ステージまでのリーダーがこのステージであっさり入れ替わることも少なくありません。今年は昨年個人総合・チーム総合を制覇したMKWがこのステージを制し、チーム総合で首位に立ち、個人総合でも第1ステージ2位の森崎英登選手がリーダージャージを獲得。上位4人を独占する形になりました。
MKWは続く第4ステージでも危なげないレース運びで上位陣が集団ゴールし、個人総合・チーム総合の連覇に大手をかけますが、続く第5ステージで波乱がありました。ボーナスタイムで一発逆転を狙う他チームがしかけたアタックにこのステージまで個人総合のリーダーだった森崎選手が乗れず、この逃げのチェックに入ったチームメイトの河田恭司郎が逆転で個人総合時間賞に輝きました。チーム総合時間賞もMKWが守り切り、2年連続で完全優勝を果たしました。

●優勝
個人総合時間賞:河田恭司郎選手(MKW)
チーム総合時間賞:MKW



マスターズ

同世代の選手たちによる真剣勝負


同世代の選手たちが真剣勝負を繰り広げるマスターズ。シマノ鈴鹿ロードでは40歳以上、50歳以上、60歳以上の3クラスが設けられます。
50+は、1組目と2組目で対照的なレース展開となりました。1組目はスプリント賞のポイントがかかる周回で集団に活性化の動きは見られたものの、最後は集団でのゴールスプリントに。このレースを制したのは村田修選手、スプリント賞は濱中康志選手が獲得しました。
一方、2組目はスプリント賞のポイントがかかった最終周回に入る前に2人が先行。フィニッシュ地点とスプーンカーブを1位通過した奈良正一選手が早々にスプリントポイント獲得を決め、最後のマッチスプリントも制してレースも制覇。実力を遺憾なく発揮しました。

●各組の優勝・スプリント賞
40+1組 優勝:森俊夫選手 スプリント賞:小林孝臣選手
40+2組 優勝:中村典生選手 スプリント賞:矢田哲也選手
50+1組 優勝:村田修選手 スプリント賞:濱中康志選手
50+2組 優勝:奈良正一選手 スプリント賞:奈良正一選手
60+ 優勝:澤田龍之選手 スプリント賞:澤田龍之選手


中学生男子

ポイント賞争いも最後のゴールスプリントも、大人顔負けのスピードと迫力


中学生の男子による中学生クラス。土曜・日曜で1レースずつ行い、今年は土日合計で100人以上の選手が出場しました。
土曜日のレースでは、大きめの集団を保ちながらスプリント賞のポイントがかかった残り1周へ。スプリント賞は最初の2つのポイントを神谷遥人選手が1位で通過し、早々にスプリント賞を確定。しかし最後のゴールスプリントは大集団での横一線のスプリントとなり、中央から一気に飛び出した明石拓馬選手がレースを制しました。
中学生のレースとは思えないスピード感と迫力は、レースを観戦していた大人たちも舌を巻くほどで、非常に見応えのあるレースでした。このレースに出場した選手の中から、今年鈴鹿ロードレースクラシックを制した吉田隼人選手のような日本トップクラスの選手が生まれるかもしれません。

●各組の優勝・スプリント賞
A 優勝:明石拓馬選手 スプリント賞:神谷遥人選手
B 優勝:村山義宗選手 スプリント賞:芝池旺伽選手



小学1-2年・3-4年・5-6年

上位を目指す子も、レースを楽しむ子もそれぞれのペースでゴールを目指す


小学生のキッズライダーのひのき舞台・小学生クラス。1〜2年生、3〜4年生、5〜6年生の各クラスでそれぞれ男女別にレースを行い、1〜2年生は東ショートコース1周、3〜4年生は東ショートコース2周、5〜6年生はフルコース1周と、年齢が上がるにつれて距離も長くなっていきます。
このうち、小学校1〜2年生のクラスは、本格的なロードバイクで上位を目指す子もいましたが、ほとんどが普段から遊びや移動の足に使っているようなキッズバイクで出場する子たち。スタート直前まで直射日光が当たらないよう、付添の親が傘をさして影を作って上げる場面も見られました。
スタートの時間が近づくと少しずつ緊張した面持ちになる選手たち。号砲とともに飛び出したのは、上位を目指す選手たちで、ギャラリーの大人が驚くようなスピードでホームストレートの上り勾配を駆け上っていきました。それ以外の子はマイペースでゴールを目指しました。東コース1周とはいえ、小学校低学年の子どもたちには十分走りごたえがあり、自力で完走した子どもたちの表情は、どこか誇らしげに見えました。

●各組の優勝
1〜2年男子A 優勝:三上将醐選手
1〜2年女子A 優勝:竹中珠央選手
3〜4年男子A 優勝:松井颯良選手
3〜4年女子A 優勝:瀬戸山萌音選手
5〜6年男子A 優勝:木綿崚介選手
5〜6年女子A 優勝:日吉愛華選手

1〜2年男子B 優勝:三上将醐選手
1〜2年女子B 優勝:竹中珠央選手
3〜4年男子B 優勝:松井颯良選手
3〜4年女子B 優勝:福山颯希選手
5〜6年男子B 優勝:木綿崚介選手
5〜6年女子B 優勝:竹中希春選手


バンビーノ

小学校入学前の子どもたちが、サーキットを駆け抜ける!

シマノ鈴鹿ロードレースクラシックが終わったばかりで興奮冷めやらぬ鈴鹿サーキット。0歳から6歳までの小学校入学前の子どもたちによるエキシビション、バンビーノに参加する子どもたちが集まり始めます。出番が待ちきれないように動き回る子や緊張した面持ちで親から離れようとしない子、ベビーカーで熟睡している子など、出番を待つ姿もさまざま。コースインすると、子どもたちの表情も少しキリリと引き締まったように見えました。
さまざまな車両が集うのもバンビーノの特徴。小さい子はベビーカーや乗用タイプのクルマのおもちゃ、もう少し大きくなるとキックバイクに乗る子が多くなり、5〜6歳になると子供用の自転車で走る子が多数派に。中には大人と同じデザインのチームジャージを着て走る子もいました。
コース脇やゴール地点にはカメラを構えてわが子の勇姿を撮影しながら声援を送る家族の姿も見られ、子どもたちは応援に応えるように颯爽とゴールを目指しました。