シマノ鈴鹿ロードレースクラシック

国内トップ選手が繰り広げるハイスピードバトル


国内トップチームの選手が招待選手として参加するシマノ鈴鹿の最高峰のレース・シマノ鈴鹿ロードレースクラシック。クラシックとは「由緒ある」「最高クラスの」というような意味で、JCF公認レースとしてスタートしました。今年は日本登録のUCIコンチネンタルチームを頂点としたおよそ150人がエントリー。
国内招待選手が所属するチームは、スタート前の入場セレモニーで1チームずつ紹介されながらコースイン。声援に応えながら隊列を組んで入場するチーム、ピットウォールに詰めかけた観衆とハイタッチしながら入場するチームなど、それぞれファンサービスをしながらスタート位置に付きました。
レースは1周目から断続的に少人数でのアタックが繰り広げられるなど、常に活発な動きを見せますが、決定的な逃げはなかなか決まりませんでした。大きくレースが動いたのは6周目。チームUKYOの畑中勇介選手らを含む15人ほどがメイン集団から飛び出し、これを追走してジョイントした選手も含め、国内トップチームの有力選手ら20人以上が先頭集団を形成。追走集団との差をじわじわ広げ、8周目には1分の差を付け逃げ切りを濃厚にします。最終周回に入ると、先頭集団内でアタックの応酬が繰り広げられ、ヘアピン手前でキナンレーシングの椿大志選手が単独で飛び出し、S字カーブを過ぎるあたりまで粘るも最後はゴールスプリントに。マトリックス・パワータグのトレインから発車された吉田隼人選手がスプリントを制して優勝の栄冠に輝きしました。

●優勝:吉田 隼人選手



エリート

混戦の1組、大逃げを決めた2組


JCF登録/未登録にかかわらず出場でき、ハイアマチュアたちが集結するエリート。鈴鹿ロードレースクラシックに次ぐ長距離レースで、フルコース7周回で競います。今年は約180人エントリーし、2組に分かれてレースを行いました。
1組目はスプリント賞のポイント周回で集団が活性化するものの、基本的には大集団のまま推移。勝負はゴールスプリントに委ねられ、最後はハンドルを投げ合う混戦となり、辻力選手が2位の富家悠太選手をわずか0.03秒差で下して優勝しました。スプリント賞はゴールで2位だった富家選手が獲得しました。
一方、2組目は4周目に冨岡敦志選手と佐藤善昭選手が2人で飛び出し、5周目にはメイン集団に1分近い差を付けました。このまま二人はポイント賞も稼ぎながらそのままゴールまで逃げ切り、優勝は冨岡選手、スプリント賞は佐藤選手が獲得しました。

●各組の優勝・スプリント賞
1組 優勝:辻力選手 スプリント賞:富家悠太選手
2組 優勝:冨岡敦志選手 スプリント賞:佐藤善昭選手



5周の部

スプリント賞と優勝の二兎を追う選手も


フルコース5周で行われる5周の部は、JCF登録選手も出場可能でJBCFのレースに出場するようなハイアマチュアもエントリーするレベルの高いクラス。土曜日に行われた5周の部Aは、約250人のライダーが2組に分かれて走りました。
両組ともスプリント賞のポイント争いがかかる周回で集団の動きが活性化し、それ以外の周回では比較的落ち着いたペースで推移するという似たような展開に。インターバルがかかるため集団は少しずつ小さくなっていきますが、最後は大集団での横一線のゴールスプリント勝負となりました。1組目を制したのは鷲田幸司選手、2組目を制したのは平位和幸選手でした。

●各組の優勝・スプリント賞
A1組 優勝:鷲田幸司選手 スプリント賞: 天春雄也選手
A2組 優勝:平位和幸選手 スプリント賞:辻健人選手

B1組 優勝:山崎裕平選手 スプリント賞:桐野一道選手
B2組 優勝:田渕君幸選手 スプリント賞:辻健人選手



3周の部

スプリント賞と優勝を独占し、完全優勝する選手も


フルコース3周回で行われる3周の部。女子クラスが設けられている最長周回のレース。大会両日とも開催され、2日目のBには440人がエントリーし3組に分かれてレースを行いました。
1組目は2周目には小林孝臣選手と桐野一道選手が集団から大きく抜け出し、そのままマッチスプリントへ。小林選手が優勝し、スプリント賞を桐野選手が獲得しました。2人は3位以下を20秒以上離す圧巻の走りを見せてくれました。
この種目は女子クラスが設けられている最長距離のレースでもあり、2日目は30人がエントリー。スプリント賞のポイントがかかる最終周回で渡部春雅選手が先行し、スプリント賞のポイントラインをすべて先頭で通過した上、そのまま1位でフィニッシュ。圧倒的な力の差で完全優勝を果たしました。

●各組の優勝・スプリント賞
A1組 優勝:白崎剛選手 スプリント賞:桐野一道選手
A2組 優勝:小林孝臣選手 スプリント賞:小林孝臣選手
A3組 優勝:勝水拓也選手 スプリント賞:佐竹勝弘選手
女子A 優勝:谷江史帆選手 スプリント賞:渡部春雅選手

B1組 優勝:小林孝臣 選手 スプリント賞:桐野一道選手
B2組 優勝:高木英行選手 スプリント賞:小林亮選手
B3組 優勝:渡部雅友選手 スプリント賞:宮崎直樹選手
女子B 優勝:渡部春雅選手 スプリント賞:渡部春雅選手



2周の部

個人種目カテゴリーで最多エントリー数を誇るクラス


シマノ鈴鹿ロードの個人種目では1時間サイクルマラソンを上回る参加者が集まる人気種目・2周の部。土日ともに開催され、土曜日が男女合わせて900人弱、日曜日は同じく700人弱のエントリーがあり、土曜日が5組と女子クラス1組、日曜日は4組と女子1組に分かれてレースを行いました。
中学生を除いてJCF未登録者だけが出られるため、体験レースを卒業した人も多く出場し、マイペースで完走を目指す人も少なくありませんが、上位陣はスプリント賞争いや着順をかけた真剣勝負を展開。周回数が短いため、先頭集団のペースは速めです。各クラスともラスト1周のスプリント賞のポイント争いを巡って数人が飛び出して集団が活性化するものの、決定的な動きとはならず、最後はゴールスプリントになるケースがほとんど。その分どの組も迫力のゴールスプリントが繰り広げられ、ギャラリーを盛り上げました。
女子クラスでは、渡部春雅選手が土曜・日曜ともスプリント賞と優勝を独占する完全優勝を果たしました。

●各組の優勝・スプリント賞
A1組 優勝:辻井理選手 スプリント賞:海江田悠輔選手
A2組 優勝:薬師神晋選手 スプリント賞:太田啓貴選手
A3組 優勝:鈴木洋介選手 スプリント賞:馬淵智広選手
A4組 優勝:近藤健介選手 スプリント賞:自檀地崇選手
A5 組 優勝:高田侑亮選手 スプリント賞:塚本隼選手
女子A 優勝:渡部春雅選手 スプリント賞:渡部春雅選手

B1組 優勝:左近知也選手 スプリント賞:西原裕樹選手
B2組 優勝:中森雅人選手 スプリント賞:尾碕嘉成選手
B3組 優勝:角南敦史選手 スプリント賞:今村公俊選手
B4組 優勝:河津巧選手 スプリント賞:渡瀬義雄選手
女子B 優勝:渡部春雅選手 スプリント賞:渡部春雅選手



ディスクブレーキロードの部

初開催、ディスクブレーキロードのためのレース


ツール・ド・フランスでもディスクブレーキロードを駆る選手がステージ優勝を果たすようになったことで、ディスクブレーキロードはファンライドだけでなくレースシーンでも勢力を拡大することが予想されます。シマノ鈴鹿ロードでは、これまでも1時間サイクルマラソンなど車種制限なしのカテゴリーではディスクブレーキロードの出場は可能でしたが、今年シマノ鈴鹿ロードとしては初めてディスクブレーキロード(シクロクロス車含む)のみで争われるクラスが新設されました。
初開催の今年はオープン参加を含め30人弱が参加。下は14歳から最年長は60歳と幅広い世代のサイクリストが一斉に走りました。
この種目の初代チャンピオンに輝いたのは斉藤和哉選手。2位以下を25秒ほど引き離す圧勝でした。

●優勝:斉藤和哉選手


体験レース

ロードレースの雰囲気に慣れる、初心者のための特別なクラス

レース初心者向けの体験レースは、文字通り、レースの雰囲気の中で、集団走行やレースでの走り方を体験する模擬レース。タイム計測と順位の発表は行うものの、表彰は行いません。出走前に「レース初心者講習会」を受けることが参加条件となっており、学んだことを実践する場という位置づけです。
土曜日に午前2組と午後の部、日曜日に2組の体験レースが行われ、合わせて450人ほどが参加しました。
スタート地点に並んだ選手たちはやや緊張した面持ちでしたが、講習会で習ったことを忠実に実践し、落ち着いてクリートをはめ、スムーズにスタートを切りました。前の選手を風よけにしながら走ろうとトライする選手もいて、それぞれが次のステップを見据えてサーキット走行を楽しんでいました。



1時間サイクルマラソン

マイペースでたっぷり走れ、ビギナーも大満足の人気種目


鈴鹿サーキットの西ショートコースをマイペースで1時間たっぷり走れる1時間サイクルマラソン。毎回約600人のエントリーがある人気種目で、今年も土日両日レースが行われました。使用する自転車もロードバイクやフラットバーロードなど、楽しく走りたいという参加者が多いのが特徴です。
選手たちはスタートすると、次にホームストレートに帰ってくるのは1時間経過後のフィニッシュの時。それまでは西ショートコースをひたすら周回します。上位の選手は集団を形成してロードレースさながらのハイペースで周回しますが、周回遅れになっても走り続けられるので、ビギナーやシニア、女性ライダーもマイペースで走り続けます。女性や子どもをチームメートがエスコートするように走る場面も見られました。
1時間経過後、フィニッシュ地点に戻ってきた選手たちは、上位グループもマイペースで走り続けた人も充実感あふれる表情を見せてくれました。

●各組の優勝
A 優勝:石川英樹選手
B 優勝:黒田篤司選手



個人タイムトライアル

予選を勝ち抜いた猛者が夕刻のサーキットで“最速”の称号を賭けて戦う


個人タイムトライアルは、決められたコースを単独で走り、そのタイムで勝敗が決する駆け引きなしのガチンコ勝負。午前中に東ショートコースで行われた予選の上位20人が順位決定戦に挑みました。
決勝に残る選手は、ツール・ド・フランスの個人TTで見かけるような、DHバーやディスクホイールを搭載したTTバイク、エアロヘルメット、エアロワンピースなどをフル装備した気合いの入った選手がほとんど。予選20位の選手から順に出走しました。
フルコース1周で行われる順位決定戦は、予選の2.5倍以上の距離を走ることになり、脚質の関係で予選通りの順位に決着するとは限りませんが、今年は予選上位の選手が決勝でも安定した実力を発揮。中でも予選で圧倒的なタイムで1位となった後藤孝明選手は、決勝でも7分20秒13という好タイムを記録。2位に16秒の大差を付ける完勝で昨年2位の雪辱を果たしました。

●優勝:後藤孝明選手