60分XCマラソン

大会初日の朝からエンジン全開の選手たち

シマノ・バイカーズフェスティバル2日間のオープニングレースは、今年も60分XCマラソン。午前8時という早いスタートにもかかわらず、MEN1、MEN2、WOMENの各クラス合わせて約80人が出走しました。
選手たちはスタートを告げるホーンの音とともにいきなりフルスロットルでホームストレートの坂を砂煙を上げながら爆走。上位陣はレース終盤までハイペースを維持しながら淡々と周回を重ね続けました。MEN1はシマノサポートライダーの松本駿選手のご子息・松本一成選手が2位に40秒以上の大差を付けて大勝。MEN2を制したのは多賀良成選手、WOMENを制したのは武田和佳選手で、それぞれ2位に1周差を付ける圧勝でした。

60分XCマラソン MEN-1 優勝 松本 一成選手
60分XCマラソン MEN-2 優勝 多賀 良成選手
60分XCマラソン WOMEN 優勝 武田 和佳選手


30分XCマラソン

小学生の親子ペアも完走を目指す


XC系の中ではレース時間が短めとあって人気の30分XCマラソン。上位を目指す選手はハイペースで走れ、マイペースで走りたい選手にもちょうどいい加減のボリュームなのが魅力のひとつです。同種目はソロと2人一緒に走れるペアの部が行われ、ペアの部は男女、親子などのペアも多数参加します。今年はソロ/ペアとも約60人が参加しました。
ペアの部では2人が同一周回で走らないと失格になるため、速い選手がもうひとりの選手をサポートする必要がありますが、小学生の親子ペアでは速いライダーと混走するところではお父さんが後ろに回って子どもを守ったり、下りセクションではお手本のラインを示すなど、協力してゴールを目指す場面も見られました。ゴール時には手をつないでゴールするペアもあり、ソロやチームとは違うチームプレーの魅力を感じさせました。
ソロの部はただ1人7周回を完走した山口創平選手が制し、ペアの部はチーム36隊/OGPが制しました。

30分XCマラソン ソロ 優勝 山口 創平選手
30分XCマラソン ペア 優勝 チーム36隊/OGP


ファットバイク60分XC

極太のタイヤでXCコースを疾走するレースが新登場

砂地や雪の上など悪路をものともしない高い走破性を誇り、極太タイヤを履いた個性的なルックスも相まって日本でも人気が高まり、オーナーが増えているファットバイク。その流れを受け、シマノ・バイカーズフェスティバルでも3.5インチ以上の極太タイヤを装着したファットバイクのみが出場可能な新種目「ファットバイク60分XC」が今年から始まりました。出場者は15人と少なめでしたが、同時スタートした「シングルスピード60分XC」17名の選手たちと熱いバトルを繰り広げました。コース沿いでレースを観戦する小さなお子さんの中には、ファットバイクを初めて見る子も少なくなく「タイヤが大きくてカッコイイ!」と大喜び。レースに出場したある選手は、レース終了後に「ファットバイクでレースをすることがないので楽しかったですが、タイヤが重いから上りがきつかった!」と汗を拭き、息を整えながら笑顔で話してくれました。
この種目の初代チャンピオンに輝いたのは17周回を走破したヨシダケンイチ選手。2位に40秒以上の差を付けての完勝でした。

ファットバイク60分XC 優勝 ヨシダ ケンイチ選手


シングルスピード60分XC

変速機なしのバイクのみで争う、もうひとつの新種目

スポーツバイクの進化の歴史は変速機の多段化にあると言っても過言ではありません。しかし、そんな時代だからこそあえて変速機を使わない、シングルスピードと呼ばれるバイクが一部で注目を集めています。シマノ・バイカーズフェスティバル今年の新種目のひとつとして、シングルスピードバイクによる60分XCが行われました。
変速機がないと言うことは、変速機付きの自転車に比べてバイクの重量は少し軽くなるものの、上りも下りも同じギアで走らなければならないと言うこと。多くの選手が上りに合わせて軽めのギア比を選択していて、上りは軽快に走れても、下りで脚を回しきってしまう人が続出。同時にレースが行われたファットバイクの選手とデッドヒートを繰り返しながらゴールを目指しました。レースを制したのはファットバイク同様、17周回を走破した坂手潤一選手。2位に1分以上の差を付け、見事シングルスピードクラスの初代王者に輝きました。

シングルスピード60分XC 優勝 坂手 潤一選手


ビギナーXC

それぞれのペースで走れる、10分間1本勝負

XCコースを10分で何周できるかで競うビギナーXC。XCレースのソロ種目に出場してみたいというビギナーの登竜門と言える種目です。今年は昨年より参加者が増えておよそ30人が出走しました。
レースはスタートから10分後以降にフィニッシュラインを通過した段階で終了なので、マイペースだ走る人は1周で終わることもでき、速い人は3周回ることもできます。上位陣はホームストレートの上り坂を砂煙を上げながら疾走し、立体交差橋の上りも下りも無難にこなす選手が多く、ビギナーとは思えない力強い走りを見せていました。このレースを制したのは15歳の小池哲平選手。2位には12歳の女子・大蔵こころ選手が入り、若いパワーでライバルを圧倒しました。

ビギナーXC 優勝 小池 哲平選手


キッズXC

将来のスター選手たちの登竜門


小学生のキッズライダーによるキッズXC。過去にこのレースに出場していて現在マウンテンバイクのトップクラスの選手として活躍するライダーもいて、このレースが将来のスター選手の登竜門と言えます。今年は土日の両日ともレースが行われ、小学校1年生から6年生までの男女合わせて延べ180人が出走しました。高学年のBOYS2とGIRLS2では、上位の選手は各地のレースで活躍する名の知れた選手も多く、大人顔負けの力強い走りを披露。低学年のBOYS1とGIRLS1も、上位の選手は大人と同じ26インチのMTBを駆り、颯爽とコースを駆け抜けました。
土曜日の各レースの優勝者は、BOYS1が飯塚嵐選手、GIRLS1が小林碧選手、BOYS2が嶋崎亮我選手、GIRLS2が中島瞳選手でした。
日曜日の各レースの優勝者は、BOYS1が村田勝昭選手、BOYS2が 柚木伸元選手で、GIRLS1とGIRLS2は前日と同じ小林選手と中島選手が連覇を達成しました。

〈土曜日〉
キッズXC BOYS-1・A 優勝 飯塚 嵐選手
キッズXC GIRLS-1・A 優勝 小林 碧選手
キッズXC BOYS-2・A 優勝 嶋崎 亮我選手
キッズXC GIRLS-2・A 優勝 中島 瞳選手

〈日曜日〉
キッズXC BOYS-1・B 優勝 村田 勝昭選手
キッズXC GIRLS-1・B 優勝 小林 碧選手
キッズXC BOYS-2・B 優勝 柚木 伸元選手
キッズXC GIRLS-2・B 優勝 中島 瞳選手


MTBヒルクライム

ダウンヒルCコースを遡る新種目


富士見パノラマのダウンヒルCコースと言えば、DHライダーの間ではおなじみのコース。このコースを舞台に、コースを逆走して行うのが新種目のMTBヒルクライムです。ヒルクライムはホビーライダーの間でも人気のイベントですが、バイカーズのヒルクライムはオフロードで行われる珍しさもあって、初開催にもかかわらずおよそ50人が出走しました。
およそ4.3km、標高差510m、平均勾配10%を超える厳しいコースプロフィールで、参加者の話では「激坂と緩斜面が断続的に繰り返される厳しいコースで、路面がガレているところがあり、丁寧に走らないとタイヤが空転するのでチャレンジしがいがあった」とのこと。優勝した神永真一選手は、26分台でこのコースを走破しました。

MTB ヒルクライム 優勝 神永 真一


富士見キング・オブ・マウンテン

レースの1種目として生まれ変わったラリーライド

今年から正式にレースの1種目に組み込まれた富士見キング・オブ・マウンテン。選手たちはメイン会場の富士見パノラマスキー場から約5.5km離れたスタート地点に移動した後、出走サインを済ませ、スタートエリアに並び、ホーンの合図とともにスタート。先頭集団は本当にこれから激坂を登るのかと言うスピードで飛ばしていく一方、後方スタートの中にはツーリングペースで走る選手も少なくありませんでした。しかし長い上りのあとのPC1の制限時間に間に合わなかった参加者はわずか数人と、参加者のレベルの高さがうかがえました。順位を気にする選手はPC1のエイドをスルーして競技区間を走り続け、セーフティ区間の御所平エイドでも時間を惜しむように少しの休憩。多くの選手は下りに備えゆっくりするのに…。下り区間は事前に短縮されたものの、MEN2では下りで上位陣の順位が逆転するなど、勝負を分けるポイントとなりました。
各クラスの優勝者は、MEN1がSTEWART VAUGHAN選手、MEN2が有持真人、WOMENが田崎綾選手でした。

富士見キング・オブ・マウンテン MEN1 15~39歳 優勝 竹内 遼
富士見キング・オブ・マウンテンMEN2 40歳以上 優勝 有持 真人
富士見キング・オブ・マウンテンWOMEN 15歳以上 優勝 田崎 綾


激坂ゲレンデヒルクライム

険しいショートコースでの一発勝負の行方は!?

今年からMTBヒルクライムが正式種目に追加されましたが、この激坂ゲレンデヒルクライムはすでに数年の開催実績がある定番種目。シーターゲレンデに特別に設けられたおよそ150mで20m上る平均勾配13%の厳しいコースは、ただまっすぐゲレンデを上るだけ。しかもコースの終盤にかけて徐々に勾配がきつくなり、路面も荒れる、一筋縄では行かないコースです。今年は小学生から大人までおよそ30人が参加。3組に分かれてレースを行いました。乗車してもバイクを押して走ってもOKで、スタートからフィニッシュまで意地でも足を着きたくない選手、つらくなったらそそくさとバイクを降りて押して走って少しでも速くゴールしようとする選手と、攻め方もさまざま。各組の上位6人には高原野菜が賞品として送られました。レースに先立ってシマノサポートライダーも緊急招集され、ガチンコ対決を繰り広げました。圧倒的な速さでゴールにたどり着く力強い走りは、ギャラリーだけでなく、自分のレースを控えた選手たちさえも魅了しました。


ミルキー

未来のスターたちが火花を散らす!?


小学校入学前の子どもたちによるエキシビションレース・ミルキー。自転車だけでなく、三輪車やランニングバイクなど、車輪の着いている乗り物なら何でも出場可能で、親や兄弟の伴走もOKなので、ベビーカーに乗る0歳児も出場する年もあります。今年は1歳から6歳までの約30人が出走しました。
子どもたちの性格もさまざまで、勝ち気でわれ先にと鼻息荒くゴールを目指す選手もいれば、マイペースでのんびり親の構えるカメラに愛嬌を振りまきながら走る選手や、勢い余って転倒した選手が、泣きたいのを我慢しながらゴールへ。どの選手もゴール後にお土産をもらい、誇らしげな表情を見せていたのが印象的でした。