
激しい雨の中幕を開け、2日目は厳しい残暑に見舞われた今年のシマノ鈴鹿ロード。初日の悪天候にもかかわらず、のべ1万2千人以上のサイクリストが鈴鹿サーキットに集まり、2日間、60以上のレースで熱いバトルを繰り広げました。大迫力のゴールスプリント、序盤からの果敢な逃げ…一つとして同じ展開はなく、選手一人ひとりが違うドラマを描きました。

国内の有力チームのトップライダー、海外招待選手も出場するシマノ鈴鹿ロードの最高峰のレース。ホストチームのスキル・シマノ勢と国内招待選手、海外の強豪選手との三つ巴のバトルが見ものです。

ホストチームのスキル・シマノ勢、国内・海外の招待選手らがしのぎを削り合う国際ロード。JCF登録者であれば出場できるため、今年も多くの有力クラブチームの選手たちがエントリーし、25周年記念大会は205人の選手がスタートラインに立ちました。今年の注目選手は、ベネルクス地域で開催されたエネコツアーでボーネンを相手に強力なスプリントを見せたスキル・シマノのケニー・ヴァン・ヒュンメル選手、全日本選手権を制して勢いに乗る野寺秀徳選手らです。
レース前には、恒例となったスターティングセレモニーが行われ、招待選手たちがチームごとに入場。ピットウォールに並ぶ観客とハイタッチする場面も見られました。また、今年で競技生活にピリオドを打つ三船雅彦選手の引退セレモニーも行われました。
25周年という節目の大会だけあって、レースは序盤からいきなりハイペース。「逃げを許さないよう集団をコントロールする」という作戦で戦うスキル・シマノ勢が他チームのアタックをことごとくつぶしていきます。決定的な逃げが決まらぬまま、7分台半ばのラップを刻み続け、次第に消耗戦の様相を呈していきます。いよいよレースは最終周回へ。最後のS字のあたりで落車が発生し、先頭集団が分裂。最後はこの集団内でのゴールスプリントとなり、これを制した愛三工業の盛一大選手が優勝。必勝を期して海外勢6人を含む12人の選手を送り込み、終始レースを支配したスキル・シマノ勢は、エースのケニー・ヴァン・ヒュンメル選手が3位に入賞しました。例年にないハイスピードな展開になったこともあり、完走者はおよそ半数という過酷なレースとなりました。

2日間で5レースを走り、その総合成績を競うシマノ鈴鹿ロードで最も過酷なステージレース。今年はステージ数こそ変わらないものの、総距離が106.6kmに延長されました。2日間にわたる長期戦であり、選手個人の速さだけでなく、戦術面も含めたチームの総合力が試されます。

2日間で5ステージという過密なスケジュールな上、総距離は106.6kmにも及ぶ過酷なステージレース、5ステージ・スズカ。今年は過去最多の26チームがエントリーしました。注目の個人総合優勝の行方は、第4ステージ終了時点で上位3人を鉄人55号の選手が独占し、1位の山本良介選手と2位の篠崎友選手との差はわずか6秒。最終ステージまで手に汗握る展開となりました。最後は最終ステージで3位に入った篠崎選手が逆転で個人総合の栄冠を手にしました。鉄人55号勢は、最終的に個人総合の上位3位を独占するなど、団体総合も圧倒的な強さで制しました。

25周年記念イベントのタイムアタックは、規定のコースでのタイムを競う個人TT。1周2.2kmの東ショートコースで予選を行い、上位20人が5.8kmのフルコースで行われる順位決定戦に進出します。ライバルとの駆け引きは一切なし。頼りになるのは自分の脚力だけという純粋な走力が試されるレースです。

1日中降り続いた雨もやみ、サーキットに夕闇が迫るころ、初日の最終種目であるタイムアタック・順位決定戦の火ぶたが切って落とされました。午前中に東ショートコースで行われた予選を通過した20人に加え、海外招待選手5人がホームストレートに集結。予選順位下位の選手から競技を開始しました。2時間エンデューロの興奮冷めやらぬ会場で、フルコース1周のタイムを競いました。優勝者には、なんと09モデルでフルモデルチェンジが図られた7900系デュラエース・コンポーネントが贈られるとあって、勝負は白熱。記録が塗り替えられるたびにピットロードのギャラリーから歓声が上がりました。優勝したのはバーンズ・マークス選手で、記録は7分47秒。この記録は海外招待選手を含めても一番時計でした。